善悪の彼岸

ノリと勢いでフランスに来たエンジニアが個人開発や好きな哲学、フランス生活について書くブログ。

フランス西側周遊貧乏旅②~ドーヴィルを経てBlaBlaCarで西部最大の都市レンヌへ~

さて、旅行2日目、港町ル・アーブルからフランス西部最大の都市レンヌに向かおうとしたのだが、前の日までどういう経路で行くか考えていなかった。まぁ電車なりバスなりあるでしょ!と高を括っていたのだが甘かった。

 

Googleマップで調べてみるとなんと一度パリに戻らなければならないのだ。

出てきたのはTER(パリから郊外に行く電車)でパリに戻りTGV(フランスの新幹線)でレンヌに行くというルート

しかも電車とTGVを乗り継いでいくため時間もかかるし値段も高い。せっかく徐々に西に行く旅を計画したのに一度パリに戻るのはなんだか興が冷める。バスが出ていないかと調べてみたがル・アーブルからレンヌに行く直通のバスも出ていないようである。

困った・・・

 

もう仕方ないしパリ一度戻るかぁ?となっていたところ、妻がBlaBlaCarでレンヌにいけるかも、と提案してくれた。

 

オンラインヒッチハイクシステムBlaBlaCar

BlaBlaCarとはフランス発の長距離相乗りサービスである。

 

www.blablacar.fr

 

タクシーであれば、ある地点からある地点に乗客を運ぶために運転手が車で迎えに来てくれるわけだが、BlaBlaCarの場合、元々ある都市から別の都市に車で行く予定がある人が、同じ場所に行きたいユーザをついでに乗せていってくれるのだ。ヒッチハイクをオンラインで予約するようなイメージだ。

 

車に乗せていく側はお金をもらえてガソリン代等の足しにできるし、乗せてもらう側も格安で都市間を移動できるのでwinwinである。ちょっと見知らぬ人の車に乗るのは抵抗があるが,ドライバーのレーティングシステムがあり,ドライバーになる審査も結構厳しくやっているらしいので大丈夫かなと思う。

 

例えば明後日ル・アーブルからレンヌ行きたいと入力すると次の結果が見つかった。

Marcellineという人が33ユーロでレンヌまで乗せていってくれるらしい。

33.78ユーロ,大体5500円でレンヌまで行ってくれる

ここで重要なのは,ル・アーブルに直接来てくれるわけではないということである。あくまで近くを通るついでに乗せていってくれるサービスなので,この場合はル・アーブルからPont-l'Evequeという場所にバスで向かわねばならない。今回の旅の場合,ル・アーブルの南の街,ドーヴィルからレンヌまで乗せてくれるドライバーが見つかったので,バスでドーヴィルに向かうことにした。

 

リゾート地ドーヴィル

ドーヴィルはリゾート地で港と多くのホテルやカジノがある街である.

お金持ちの人たちが所有する船がたくさん。以前住んでいた西宮に雰囲気が似てる。

朝,ル・アーブルから出て,BlaBlaCarのドライバーが拾ってくれるのが1時頃だったので,ドーヴィルで昼食を食べることにした。ガレットがフランス西側の名物らしく,ガレット屋さんで一番評価が高かったCHEZ NANYというお店に入った.

https://maps.app.goo.gl/6jF33j8q7TTTvhEq6

CHEZ NANYのガレット(たぶん15ユーロくらいだったと思う)

このガレットがまじで美味しかった。この旅で一番おいしかったかも。

 

BlaBlaCarでレンヌへ

ドライバーの方がドーヴィルの駅まで来てくれるということだったので歩いて向かった。白いルノーの車だよとアプリで連絡してくれていたので,探していると白いクリオの横で,手を振っている女性がいたので挨拶して車に乗り込んだ。

 

すこし話を聞くと,毎週ボルドーの両親に会いに行っており,そのついでにBlaBlaCarで色んな人を乗せているらしい。15分くらいどこにいくのかとか日本で何をしていたのかとかを話した(妻が(私はフランス語うまく喋れないので...))

 

しかしフランスの車,めちゃくちゃスピードが速い。高速道路は130km制限で,それ以外の自動車専用道路も110km制限なので,ガンガン飛ばす。カーブ時にかかるGもかなり強く,ちょっと酔ってしまった。

 

130kmで田園風景を駆け抜けるクリオ。なぜか窓の開閉がパワーウィンドウではなく手動だった。

途中のサービスエリアで大学生くらいの青年も拾い,計4人で2時間半かけてレンヌに到着したのだった。

 

今回、BlaBlaCarを初めて使ってみたが,本当に素晴らしいコンセプトのサービスだなと思った。便利だし,空席が減るので環境にも優しい。日本にも今後こういうサービスが必要なんじゃないだろうかと思った。(出勤の途中で近所のおばあさんを病院まで連れて行くとか)

 

レンヌ到着

レンヌに到着したのは大体午後4時ごろだったので,本格的な観光は次の日からにして,軽く街をぶらついた。

パリに比べて古い建物が多く残っておりなんというかより中世っぽい雰囲気の街である。

レンヌの旧市街。ガチの石畳なのでかなり歩きにくい。ちゃんとしたスニーカーを用意してった方がいいかも。

よくネットにも出てる旧市街にある可愛い建物。いやー地震がない国ってすげえぜ!

サン・ピエール大聖堂,時間が悪く開いてなかった

1時間ほど街を歩いてホテルにチェックインした。

昼食を奮発してしまったので,この日は適当にスーパーで買ったもので夕食を済ませて早めに寝た。

 

次回に続く