善悪の彼岸

ノリと勢いでフランスに来たエンジニアが個人開発や好きな哲学、フランス生活について書くブログ。週2更新。

スマホでXを見るのをやめてPCで見るようにしたらメンタルが改善した

Xのプロフィール欄によると、私はXを始めて13年らしい。私の人生の中で一番長く活動しているSNSプラットフォームである。ポストは2.2万件あるらしく、インターネット上に存在する私に関するデータとしては一番大きなものだと思う。ちゃんと解析してみたら面白そうである。

 

アイコンは妻が描いてくれた



なんか最近Xを見るのがしんどい

私は基本的にXが好きだが、なんだか最近見るのがしんどくなってきている。特にヤバいのがおすすめタブで、最近の私のタイムラインに上がるのは、最新のAI界隈状況か、海外住むのしんどい勢のつぶやきか、逆に海外で成功している人たちのキラキラツイートか、ガンダムジークアクスの二次創作である。あとは著作権ガン無視の昔のアニメ映像か犬猫の可愛い動画か、よく分からんインフルエンサーのモチベーション引き上げる系のツイートか。それらの情報の隙間に、最早少数精鋭となったリア友の方々のポストが埋もれている。

 

個人的にしんどいのが、AIすごい系のツイートで、「AIで誰でもなんでも5秒で作れるのでもはやプログラマーはオワコン」「5年後には半数のプログラマーが失業」「今AIやってないやつは乗り遅れて失業」等々、まぁなんというかモチベーションが下がる言葉がずらずらと。その中でも、一部本当に役に立つ情報を発信してくれている方々もおり、もはや砂漠の中から砂金を見つける作業である。また、海外で頑張ってます系ポストも今の私にはちょっとしんどく、「この人に比べてなんて自分はだめなんだ」「私は何をやってるんだろうか・・・」と気分を落ち込ませている。勝手に覗き見て勝手に落ち込んでいるのだから始末におえない。しかも当たり前の事ながら、私が勝手に覗き見て勝手に劣等感を抱いているそれらのユーザーは、今後99%お互いの人生に何も関わり合わないであろう赤の他人である。アホらしくなってくる。

 

各々のビックデータに合わせて作られた地獄のタイムライン

このように私のタイムラインは13年間分のビッグデータによってフィルターバブルが極まっており、カオスな有り様なのであるが、他の人はどうなのかと思い、妻のタイムラインを見せてもらった。まぁ界隈は違うが、別の地獄がそこにあった。ユーザーの数だけ地獄タイムラインが存在すると推察する。

 

朝と夜に見ると特にメンタルがヤバい

私は朝起きた時と夜寝る時にスマホでXを開くことが多いのだが、まぁ大体嫌な気分になる。物凄く焦らされるか、劣等感を刺激されるか、何かに対する怒りを想起させられるか、コイツ馬鹿じゃんと誰かを嘲りたくなるか、とにかく感情を大きく揺さぶられることが多い。じゃあ見なきゃいいじゃんという話なのだが、かれこれ13年もやっているので最早生活の一部となっており今更やめられないのである。

 

PCで見ると何故かマシ

そこで最近、PCでXを見ている時はあまりメンタルをやられないことに気づいた。なぜかはよく分からない。なんとなく画面が大きいことで依存性が低くなっている気がするし、直接情報にタッチせず、マウスとキーボードを使ってアクセスすることで情報との距離感が保てている感じもする。台湾の天才プログラマーでデジタル担当大臣のオードリー・タン氏も、デジタル依存とタッチパネルの関連性を指摘している。

 

gendai.media

私がタッチペンやキーボードがあるPCを主に使うのは、テクノロジーの支配から自由になるためです。指ですぐに操作できるとなると、常にスマホをスクロールしてしまいます。しまいには依存症になってしまうでしょう。

 

個人的には、使うときの姿勢も関与している気がする。スマホだと寝転びながら無制限にXし放題だが、PCなら基本椅子に座っているし、画面との距離も遠い。

余談だが、スマホ版のXでタイムラインを更新するときの引っ張る動作はパチンコやスロット等のギャンブルを参考にしていて、更新時間は一番射幸心を煽るように調整されているというのもどこかで聞いたことがある。Xは玉の代わりに情報が出るパチンコってことか...。

 

というわけでスマホでXを見るのを禁止にして、PCで見るようにしたらメンタルが回復した。漫然とタイムラインを眺めることが少なくなり、この情報を見たいと目的を持ってXを開くことが多くなった気がする。X中毒で悩んでいる方は是非試してみてください。