善悪の彼岸

ノリと勢いでフランスに来たエンジニアが個人開発や好きな哲学、フランス生活について書くブログ。週2更新。

パリのクラブで一晩中ビジュアル系バンドの曲を爆音で流す「Visual-kei night」に参加してきたレポ

昨日はアプライしていた大学院の一校から早速「不合格」の連絡が来て激萎えしていたのだが、それを見かねた妻が「Visual-kei night」という謎のイベントに誘ってくれた。どうやらクラブで日本のビジュアル系バンドの曲を一晩中流すという激アツイベントらしい。妻は日本語学校の教師をしており、そこの教え子が日本のビジュアル系大好きのフランス人バンギャで、このイベントのことを教えてくれたらしい。ちなみに妻も筋金入りのバンギャである。

 

「Visual-kei night」のポスター。入場無料。よく見るとVisual-keiのvがbになっている。かわいい。中央のバンドはDir en grey

私は日本でも一度もクラブというものに行ったことがなく、初めてのクラブがパリかよとかなりビビってたのだが、まぁ人生経験の一つということで行ってみた。

 

事前にググったクラブの内装。すげえ。Cyberpunk2077でしか見たこと無いやつだ・・・。大丈夫なのか・・・?

クラブはパリの一区にあるのだが、周囲に飲食店やクラブが多く、金曜日の夜ということもあり道端で沢山の若者たちが大騒ぎしていてかなり賑わっていた。

クラブの前につくと、扉の前で黒人のお兄さんが立っており、かなり入るのが躊躇われる。正直、この時点で帰ろうかと思ったのだが、妻が「入っても大丈夫?」と聞いてくれて何の問題もなく入ることができた。

 

すげえ大盛況

クラブに入るとこんな感じだった。

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壁にはV系バンドのPV(妻によるとアルルカンというバンドらしい)が投影されている。なんだここは本当にフランスか。めちゃくちゃテンションが上がってしまった。人種もバラバラである。動画の10秒くらいで出てくる白髪のお兄さんはガチのV系ファッションをしており、NANAの登場人物そのままという感じで凄かった。美しすぎる。それ以外のお客さんもゴリゴリのCyberpunk系の衣装だったりゴスロリの衣装だったり個性に溢れていた。ただ、選曲がかなりマニアックっぽく、ビジュアル系にわかの私には難しかった。

 

ダンスフロアの様子

ビールを購入し、飲みながらしばらく見ていたのだが、地下がダンスフロアになっているらしかったので行ってみた。

 

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ROSIERだあああああああ。うおおおおおお。多分日本だとヘドバンだと思うけど、フランスではみんなゆるくダンスしててちょっとウケた。ノリ方に文化の違いを感じる。バリバリに衣装もV系っぽくしてる人半分、何かしらのバンドTシャツを着たちょっとオタクっぽい男性半分という感じで、とても居心地が良い。これがフランスのOTAKU文化か・・・。

 

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うわあああDriver's Highだあああああ。パリでDriver's Highが流れてるぞおおおお。みんなサビでは日本語で歌ってた。すごい。V系の中ではラルクはかなり人気な部類っぽかった(ラルクV系なのか?)。動画冒頭の左側にいるドレッドヘアの黒人お兄さんが、スーツにゴリゴリのシルバーアクセサリーを纏い、顎にシルバーの骸骨マスクみたいなの付けててめちゃくちゃカッコよかった。東京喰種の強キャラっぽい。かっけえ。動画5秒くらいに映ってる黒人のお姉さん二人も、190cmくらいに黒いワンピースでめちゃくちゃカッコよかった。

 

新たな出会い

ダンスフロアで見かけた超かっこいい黒人お姉さん二人とはその後話すことができた。驚くことに、二人共かなり上手に日本語を話せる。大学で日本語を勉強したらしい。名前を聞かれて「がくと」というと「えっ?Gackt?」と言われた。まさかその反応をフランスで聞くとは。日本文化に精通しすぎやろ。一人は一度1ヶ月ほど、日本に来たことがあって、いつか住みたいと思っているらしい。こんなV系バンドラブな方々だったらガンガン来てほしいよな・・・。日本に来て困ったらいつでも連絡してねと言っておいた。Instagramを交換したのだが、プロフィール欄に「French cosplayer Visual-kei obsessed」って書いてあった。なんというか日本の文化力はかなり日本の印象アップに繋がっているんだなぁと感じた。

 

楽しかった

初めてのクラブだったが、知り合いもできて凄い楽しかった。音楽は国境を超えるなぁ~。また同じような機会があれば行ってみたい。