善悪の彼岸

ノリと勢いでフランスに来たエンジニアがフランスでの生活について書くブログ。週2更新(なるべく)。

なんとなくの印象で世間から大変だ、良くないと思われてる事に気づけると得ができる

フランスの大学院に入って半年が経過したが、なかなかレアな経験をしていると思う。特に技術を批判的に捉える視点や、徹底的な議論、その場で決めてドンドン先に進んでいくチームでの仕事の進め方等学ぶことは多い。しかも私が払った授業料は1年で300ユーロ(およそ5万円)ほどである。コスパとかいう次元じゃない。ほぼタダみたいなものだ。日本から来た30代外国人にここまで良くしてくれるフランスという国に本当に感謝している。

最近受けているビジネスデザインの授業、これが海外MBAだったら年間20000ユーロはかかってるだろう。

 

また、アニメや漫画の人気により、若者からの日本の印象は総じて良い。フランスでも日本の文化が非常に人気で、日本オタク文化のような形で独自発展を遂げており、日本人より日本文化に詳しいフランス人に合うこともある。(異常に日本映画に詳しい人や、日本のV系大好きでコスプレしている人に会った)中国や韓国からの留学生にも日本文化は大人気で、それをキッカケに話しかけてもらえることも多い。

 

日本人はいない

しかし、現在、私が通っている大学にいる日本人は私だけである。少し前まで日本から交換留学で来ていた男の子がいたが、彼は半年で帰ってしまった。

日本人が私だけなのは孤独だがメリットもある。強制的に英語ないしはフランス語で話すことになるので語学力は向上するし、唯一の日本人であることで得られる機会もある。先日も高校で日本に留学していたフランス人から日本語を勉強したいので語学交換(週に一度日本語で30分、フランス語で30分話す訓練)をしてほしいと頼まれた。こうした交流もありがたい。

 

ネットで言われてるほど悪くないぞ

 

日本のニュースやネットを見てると、フランスは「移民に占拠されて危ない国」というイメージで語られがちだ。確かに日本よりは治安は悪いが、かなり意図的に切り取られた情報も多いと思う。(凱旋門の前は色んなデモが起きやすいので荒れやすく、よくクルマが燃えている様子を日本のニュースに流される。実際燃えてるんですけどね...)また、「円安で住めたもんじゃない」という話もあるが意外と食費は日本と変わらないし、パリ以外であれば家賃もそんなに高くない。(パリは東京の1.2倍くらい)海外の中では割と暮らしやすい方なのではないだろうか...

 

ネガティブな情報の方がバズりやすい

 

この前、Threadsで「パリで暮らし始めたがすぐ日本に帰りたい」という投稿がバズっているのを見たが自分の感想と真逆で驚いた。だいたい海外在住系はネガティブな情報のほうがバズりやすく、「実はいいな」と内心思っている人も、何か良くないことが起きて愚痴りたいときにだけSNS発信したりするので、全体的にネガティブな情報に偏っていると思う。そして、そういう世間的には謎に忌避されていることの中にお得な情報やレアな機会は眠っていると思う。

もちろんいろんな人が言っているということは良くない選択肢なときもある。そういう場合は、実際に経験している人の体験談を読むといいと思う。(成功した人しかネットで発信しないということもあると思うので気をつけたほうがいいけど)

 

最終的に必要なのはえいやで飛び込む勇気

しかし、あらかじめ調べるのにも限界がある。てか調べても出てこない情報なんてゴマンとある。授業料が安いことだって、合格した後、大学の登録を行うときに気づいたことだ。また、100%保証された情報なんてほぼネットにはない。こういう海外留学体験談みたいなものもネットにたくさん落ちているが、人によって状況は違うし、能力も違う。私もフランスに来る前に死ぬほどネットで調べたが、生存バイアスで成功している人だけ情報を発信しているように思えたし、皆自分よりも優秀過ぎて参考ならないと思っていた。ただ、実際にやってみての感想は、一部のトップ校を目指さなければ成績が悲惨であろうが、語学が少し弱かろうが、海外大学院に行くだけならなんとかなるということである。なので究極的に必要なのは勇気というか、腹を括って道を選んでしまうことだと思う。

 

選んだ後にしか見えない情報がある

私の場合、えいやで会社を辞めてフランスに来たわけだが、フランスに来てから知った情報がたくさんあった。想像していたよりも入学に必要なフランス語学要件が厳しくない大学の存在や、日本人があまり知らない安いのにクオリティが高い語学学校の存在などだ。しかし、こういう情報は自分がフランスに来ると腹を決める前だったら見つからなかっただろう。フランスに来てしまって、必死に探したから見えた情報である。そういう、悩んでいるときには見えないが、選んでしまったら見える情報、世界の見え方みたいなものがある。やると決めてしまったら、どうにか道を探すしかないので必死に情報を探し、ついに新しい情報にたどり着くのだと思う。なので、何か新しい事に挑戦したい時は、ある程度調べて、これ以上調べてもわからんというところまで達してしまったら、覚悟を決めてとりあえず飛び込んでしまうというのがいいのではないかというのが今のところの私の意見である。

 

家の近くの植物園