善悪の彼岸

ノリと勢いでフランスに来たエンジニアがフランスでの生活について書くブログ。週2更新(なるべく)。

フランス政府による外国人学生への授業料引き上げに対しての抗議集会を覗いてきた

前回継続の秘訣とか偉そうなこと言っておいて1ヶ月ブログの更新を止めてしまった。やっぱり調子に乗るとダメだな。またぬるぬる再開していこうと思います。

 

フランスにおける外国人学生の授業料引き上げ

さて、フランスでは今年の9月からEU外からの留学生の授業料が大学、大学院ともに引き上げられる。

ovninavi.com

元々、年間300ユーロ程度だったのが年間4000ユーロに引き上げられるので外国人学生としてはかなり痛手である。ただ、既に大学生、大学院生である場合は引き上げから除外されるらしく、私の場合はギリギリ引き上げ回避となりそうである。マジであぶねえ。一年開始が遅れてたらヤバかった。最近ではヨーロッパ、北欧などでEU内学生とそれ以外の学生の授業料を差別化するのがトレンドだったのでフランスもその流れに乗った形である。あと授業料が安いのはドイツくらいだろうか・・・。まぁ正直仕方ない流れだと思う。

 

なんか学校で集会をやるらしい

教授に授業料の引き上げが自分に該当するか問い合わせる等していて個人的に最近のホットな話題だだったのだが、今日授業に参加するために講堂に向かったところ、全ての席に一枚のチラシが配られていた。

 

 

要約すると、EU外学生への授業料引き上げは人種者別的な取り組みであるので、即刻辞めるべきだ、この政策への抗議の集会をやるので今日の夕方に集まって!という内容である。これを見てかなりびっくりした。おそらくこの集会を企画しているのはフランス人学生である。正直彼らにしてみたら外国人学生の授業料なんて知ったことではないはずなのだが、わざわざ何故こんな集会を・・・。すげえなフランス人。

 

当事者なので行ってみた

あまりこのような抗議活動参加したことがなく、かつ安い授業料で学ばせてもらっている立場上少し行きづらかったのだが、まぁ当事者だしと思い集合場所に行ってみた。

既に集会は始まっており、20人ほど集まっていた。同じコースのアフリカ出身の留学生二人とインドネシア人の留学生がいたので彼らと一緒に少し遠巻きから眺めていた。

集会の様子。なぜかパレスチナ国旗をまとった学生がいる。

3人ほどの学生が、代わりばんこで拡声器を持ち、自分の主張を話す。あまり多くは聞き取れなかったが、自分はフランス人であるが混血であるので他人事と思えない、人種差別的な政策はいますぐ取りやめるべきだ。というようなことを言っていた。なるほど、そういうモチベーションで集会をしているのか・・・。素晴らしい演説が出ると、拍手やガヤで盛り上がる場面もあった。

 

大体30分くらいで演説は終わり、最後は「軍隊の為ではなく大学のためにお金を!」というコールをみんなで繰り返して終わった。終わった後は人種差別について話すディスカッションを隣の公園でやるので、ぜひ参加してほしいという案内があったが、私はあまりフランス語が喋れないので帰った。

 

感想

思ったよりガチな感じではなく小規模な抗議集会という感じだった。正直、この集会を開いたところで何かが変わるわけではないだろうが、疑問に思っていることについてみんなで主張するというのがある種楽しいんだろうなと思う。日本もこれくらい抗議活動がフランクになったらいいんじゃないだろうか。ストレス解消を目的にするくらいの軽い感じで。

また、外国人学生当事者としては、30代のおっさんがろくにフランスに税金も払わず、外国人学生として安く勉強させてもらっているという状況に日頃から少し肩身が狭い気持ちでいたので、こういう集会にフランス人学生も含め集まってくれるという事にありがたさを感じた。なんだかんだあったけえ国である。