最近注目を集めているRealityScanアプリを使用して、Androidスマホで自分の眼鏡を3Dスキャンし、それをFusion360にインポートしてみました.
Reality Scanとは
RealityScanはEpicGamesが提供しているスマホやタブレットのカメラを使って目の前のモノを3Dモデル化することができるアプリです.
スマホでの3Dモデル作成はApple勢が強いイメージですが(LiDARセンサー付きIpad Proなど),このアプリはLiderセンサーなしのAndroidスマホでも使えます!しかも無料...! もちろんfbx形式でDLすることもできます.神...! さすがEpic Games!!! いつも無料ゲームありがとうございます!!!(ちなみに他で有名なWIDERも使ってみましたがobjファイルでDLしようとしたら課金必須だったので諦めました...)
下記公式HPからダウンロード
※注意点 RealityScanで作った3Dモデルをfbx形式でDLするためにはSketchfabという3Dモデルの共有サイトに作成したモデルをアップロードする必要があります。公開・非公開は設定できますが、ご承知おきください。
Reality Scanで3Dモデルを作成
RealityScanを立ち上げ、EpicGamesアカウントでログインするとさっそく撮影画面に入ります。ここで撮影前に右上の歯車マークから設定に入ります。
AutoCaptureをオフにしておきましょう。(ONにするとガンガン勝手に撮影していってくれますが、私はピントが合わなかったりぶれたりしてうまくいきませんでした)
さて、さっそく被写体を適当な場所において、周りを回りながらガンガン撮影していきましょう。
コツは
- なるべく対象だけ映すように接写すること(他の余分なものが入らないようにすること)
- まんべんなくあらゆる角度から対象を撮影すること
- しっかり平面な場所に対象を置くこと(私は微妙に凹凸がある紙の上で撮影して後で地面とメガネを分離するのにクソ苦労しました、後述)
- なるべく対象と地面の接地面を少なくすること(接地面が少ないほどあとで3Dモデルを地面から分離するのが楽です。)
です。
撮影した位置はAR写真っぽく教えてくれます。素晴らしい。
撮影が30枚過ぎたくらいから緑や赤の点が表示され始めます。緑の点は十分に撮影されている箇所です。赤やオレンジの点はまだ十分撮影されていない場所です。
↓緑の点で覆われるように撮影していきます。ちなみに私は100枚撮影しました。
撮影が完了したら右下の「→」ボタンから進み、3Dモデルとして起こす領域を決めていきます。なるべく対象だけを3Dモデル化できるように領域を狭めていきましょう。
領域を決めるとサーバーで3Dモデルを作成していってくれます。下のゲージが100%までいったら「Continue」を押してSketchFabに3Dモデルをアップロードするタイトルや詳細を記入しましょう
Process&Shareを押すと、Sketchfabへの3Dモデルのアップロードが始まりますので、Processが完了するまで待ちましょう。
アップロードが完了すると3Dモデルをスマホ上で見れるようになります。まぁまぁいい感じですね。右上のShareボタンからView on Sketchfabを選択しましょう。
SketchFabにアクセスするとアップロードされた3Dモデルを見ることができます。左下の「Download 3D Model」から作ったモデルをDLしましょう。今回はFusion360にインポートするためfbx形式でDLします。
ちなみに今回作成した3Dモデルは以下のような感じ
眼鏡のガラス部分が抜けちゃってるけど,まぁそこは仕方なし.LiDAR付きのiPhoneとかなら抜けないかも.けどLiDARなしのAndroid端末(GalaxyS20)でこのクオリティは普通にすごくないっすか!?しかも無料!!
Fusion360に3Dモデルをインポートする
DLしてきたzipファイルのsource>finalizedのmodel.fbxを適当なフォルダに解凍します。
左上のアップロードからファイルを選択してアップロード
無事メッシュモデルとしてインポートできました
さて、このままだと地面とメガネがくっついちゃってるので地面を削除していきましょう(これが結構大変)
「メッシュ断面スケッチの作成」と「片面切断」を駆使して、地面とメガネ3Dモデルを分離していきます
切断面を微調整しまくり、なんとか分離できました。
微妙にボコボコした紙の上で撮影したのでフレームの下の部分が削れちゃった(T_T)
次からは100均のしろいまな板の上でやろうと思います.
微調整を繰り返せばもっとうまく削れる気がしますが今回は他の3Dモデルと組み合わせたときの外観を確かめたいのでまぁよしとします。
皆さんはこうならないように,なるべく地面との接地面が少ない状態で,かつ平面で撮影してくださいね!
他の3Dモデルといっしょに編集しやすいよう、ソリッドモデルに変換します(メッシュ>メッシュを変換)
ソリッドボディに変換できました.
最後に、開発中のARデバイスの3Dモデルに配置してみました。
ちゃんと実寸のサイズになってますね!!こうみるとARユニットでけえな!!まぁまぁいい感じ!満足!!
まとめ
RealityScanを利用して、現実の物体を3Dモデルにして実寸サイズでFusion360にインポートすることができました。
Android勢だとなかなかいい感じの3Dスキャンアプリがない中、RealityScanは特出して素晴らしいと思います。みなさんもぜひ使ってみてください!では!