善悪の彼岸

社会人5年目、ものづくりと哲学と研究が好き

映画デデデデがめっちゃ良かったよ

浅野いにおさん原作の劇場版デッドデッドデーモンズデデデデデストラクションを見たらとても良かったので感想。

 

 

水曜日の朝9時から見たんですが,まぁ案の定私含め5人くらいしかいなかったです.

 

浅野いにお先生原作の漫画の映画化。おやすみプンプンとか勇者たちとか大好きなのでこれは行かざるを得まい。

 

もちろん原作を全部読んでから行った。

 

↓予告

www.youtube.com

 

以下ネタバレなし感想,というかみんな見に行ってくれって文。

 

ザ・王道セカイ系

クソデカいUFOが東京の空を覆い,何気ない日常が非日常に侵されていくけど、それすらも慣れればまた日常に...みたいなまさに王道セカイ系

 

最近こういうのなかったよなぁ!?

 

ほしのこえ」とか「最終兵器彼女」、「時をかける少女」みたいなガールミーツ超テクノロジー系の作品が好きな方はとりあえず見に行けばいいと思う。

 

新海誠細田守も最近ファンタジー側に振れててやってくれないから我らが浅野いにお先生がやってくれたぞ!!ありがとうございます!!!

 

(母艦が東京を覆う様子とか母艦が発する音とか,すごい迫力なので映画館で見た方がいいよ.)

 

あのちゃん声優うますぎ

あのちゃんの演じるおんたんこと中川凰蘭がマジでおんたん.なんつーか確かに声はあのちゃんなんだけど元々おんたんというキャラ自体があのちゃんみたいなので全然違和感ない.原作にたくさんある早口セリフも滑舌よく言えてたし.すげーなあのちゃん.天才か・・・.主題歌のシャウトもすごい良かったし才能爆発してるやんけ...Ikuraちゃん演じる門出もよかった.けど,どうしても声がYOASOBIすぎてYOASOBIなんだ...

 

原作知ってても見た方がいいか?

私は原作読んでたけど,超楽しめたよ.かなり原作のわかりづらかった部分が保管されてたり,よい意味での原作オリジナル要素がたくさんあったので(後述)すごく新鮮に見ることができたよ.原作読んでる人も読んでない人も見に行こう.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よかった部分

原作の分かりづらかった部分が補完されててええやん

 

小比類巻くんの補完がめっっっちゃよかった。原作だとなんかよくわからんサブカル系悪役って感じだったけど、なぜ彼がああなったのかがちゃんと分かるように説明されてた。キホちゃんの彼氏だったという補完も最高(あれ原作になかったよね?)キャラとしてかなり深みが出たのでは?後編は彼の活躍に期待。門出母の描写も思いっきり追加されててよかったな。おんたんが門出家族含めサポートしてたことが分かってよい。

政府とか自衛隊の描写もかなり補完されてた印象。

 

浅野いにお節も全開でええやん。

なにかの拍子に狂っちゃった一般人を描く天才だよなぁ浅野いにお先生。性格が悪くてよい。常に絶妙なラインでああこういう人いるよなぁというのをお出ししてくる。

原作も3.11とかYoutuberとかパロリまくってたけど,映画では,さらにコロナ禍も追加されててワロタ。

 

小山兄がめちゃいい。

声が跡部様でワロタ。イケメン度マシマシ。原作でも好きだったけど映画でさらに好きになったわ。そしてデベ子お前声TARAKOさんかよ・・・ぴったりやん・・・悲しい・・・

 

 

以下いまいちだった部分

相変わらず要素が多い。

 元々,超巨大UFOやらタイムスリップやらバックで動く政治家のごたごたやら要素盛りだくさんのごった煮原作なので,だいぶわかりやすくなってたけどちょっと盛り込みすぎの気があったな.

特にタイムスリップ(仮)する後半がちょっとだれてた。まあ後編の展開的にどうしても外せなかったんだろうが...原作知らないとかなり戸惑いそう.

 

盛り上がりポイントにかける

まぁこれは前半後半で分けてるから仕方ないけど,前半の母艦襲来が一番の盛り上がりポイントで後半が若干トーンダウンしてたな。後半の人類滅亡に期待。

 

 

 

色々書いたけど絶対映画館で見た方がいいと思うのでみなさんぜひ見に行ってきてください.以上.

技術者として成長するには「なんとなく」「とりあえず」をなくすことが大事(なのかもしれない)

ここ,3か月ほど知り合いのフリーランスエンジニアの方に指導いただきながらウェブアプリの開発をしている(Todolist系のアプリでVue.jsとかFastAPIとか使って作ってる).

 

その方(仮にAさんとする)はバチバチフリーランスとして稼ぎまくってて(案件掛け持ちしながら技術顧問とかもされてるらしい),凄まじい技術力を持っている.マジモンのフルスタックエンジニアという感じだ.私が2か月かかることをマジで3時間くらいで,私より正確にできる.

 

そんな凄腕エンジニアであるAさんと仕事をしている中で,技術者としてレベルが上がっていけばいくほど「なんとなくこうする」「とりあえずやろ」みたいなことが減っていくんだろうなということを考えた.

”えいや”で決めない

私はメーカーで働いていた時に製造装置のUI設計を主にしていた.その中で,まぁ前のUIの操作方法を今回もそのまま踏襲しよう,とか,新しい画面や操作系でも,「まぁこんなもんだろう」のように,なぜその方法を選んだのか?他の方法と比べて何が優れているのか?をちゃんと言語化しないまま決めてしまうことがよくあった.

このように明確な理由がないまま何かを決めることを「えいやで決める」と言っていた.ソフトだけでなくメカやハードの技術者の間でも「えいや」は使われてて,大体「えいや」で決めた部分は後で重大な問題を引き起こしていた.また,誰かが何かの意図を持って設計しても,後任の人に意図が伝わらず,よくわからんから「えいや」で踏襲しているみたいなこともよくあった.

 

Aさんと仕事をしていると,そういう「えいや」がほとんどない.画面一つとっても,「誰が」「どのような状況で」「どんなことを期待して使うのか?」「どのくらいの頻度で使うのか?」を明確にしてそれに合わせてUIの部品を決めていく.

私が,「まぁこんなもんだろう」と作った画面も「ダイアログ表示にしたのは何故ですか?他の方法は考えました?ラジオボタンチェックボックスじゃダメですか?」というように徹底的に設計意図について詰められる.

一番厳密さを求めるのが,プログラム中の定数の命名の仕方で,スネークケースやキャメルケースの統一はもちろん,その定数をどんな英単語で表すか,定数が持つ意味と紐づける単語のイメージに差異がないかをとても気にする.他の人がプログラムを読んだときに誤解を生まないためである.

そうやって,全ての設計に厳密であることで結果的な二度手間を減らしているようである.

 

(ちなみにAさん曰く,設計資料を作ることよりもプログラムを見やすく読みやすくすることの方がよっぽど大事とのこと.基本的にコードと対になるような設計資料を作るとコードと資料の二重管理になるので,どうしても必要ならやるが,必要最低限らしい.基本的にコードベースで会話できるようにコードを綺麗にしろ!!!とのこと.会社で永遠に設計資料を作り続けてた身からすると衝撃を受けた.)

 

「とりあえず手を動かす」をやめる

また,Aさんを見てると「とりあえず手を動かそう」みたいなことも少ないように見える.もちろん最終的にコードは書くが,あらゆる可能性を考慮してからコードを書くので基本的に慎重である.コーディング自体というより,コーディングするにあたって行う意思決定に一番時間をかける.

また,書くコードはプロトタイプだとしてもあとで製品として使えるように,セキュリティ,可読性を考慮して初めからある程度クオリティの高いものを作る.(特にAPIを叩く権限チェック等のセキュリティに関してはプロトタイプの時点でもある程度考慮しておく癖をつけているらしい)

 

私の場合は,まぁとりあえず「こ~んな感じの画面かな~」と思ったら画面側から作り始めてしまう.あとでAPIの機能がないことに気づいてサーバー側を付け足したりして抜け漏れが多い.セキュリティなんて知らんこっちゃである.とりあえず動けばええやろの精神.なので動くまでは早いが,動いた後に完成度を上げていくのにめちゃくちゃ時間がかかる.二度手間も多い.

 

なんというか「とりあえず手を動かそう!」と言って作業に逃げないで,考え抜いてから作業に入るのが大事だなと思った.

 

結局,想像力が働くかどうか

おそらくAさんがこういう作り方をするようになったのも様々な案件を通して痛い目を見てきたからだろう.月並みだが,自分がやろうとしていることがどんな結果をもたらすか想像し,予め手を打てるようになることが大事だと思った.そのためにはたくさん失敗する必要があるので焦らずやっていくしかない.

 

(これは余談だが,やっぱ設計だけ社内でやって,実装を協力会社に頼むとか無理があるなと思った.設計の意図を実装側に伝えるのも実装の意図を設計側に伝えるのもめちゃくちゃ大変.めちゃくちゃコミュニケーションコスト高い.設計側がこれくらい簡単だろうと思っても実装側で長時間かかったりするし.あと致命的なのが設計側が痛い目をみないので,永遠に実装側のコストに気づけないのがヤバイ.自分で考えて自分で実装が正義やなと思った.)

 

「才能の民主化」について

「才能の民主化」という言葉がXのトレンドに上がってて,思わず調べてしまった.

 

 

文化庁がまとめた「AIと著作権に関する考え方について(素案)」に寄せられたパブリックコメントのひとつが注目されて炎上してるっぽい。

 

www.itmedia.co.jp

 

確かに面白い文章ではある.

 

「生成AIの登場で,今まで遺伝的才能が無いために創作活動を諦めていた私含め多数の持たざる人たちに夢と希望を見せてくれていて,もしかしたら諦めていた夢を実現できるかもと思いながら日々を過ごしています。」←ここらへんとか

 

希望をもって生きてるのは結構だが,そんな暇あるならさっさとなんか作ってみたら?と思うのは私だけだろうか。(たぶんこういう人たちはどんなに生成AIが発達しても自分の「夢と希望」を壊さないために手は動かさないんだろうがw)

 

この人は生成AIが使えれば,自分の著作物を公開して誰かに認められる!と希望を持っているんだろうけど実際は違うでしょうな.

 

既にうまい絵が描けてる人や描けるように努力してる人は,今後,生成AIを使ってさらに能力を拡張させて今までにないような凄まじい作品を作ってくるだろうし,こういう舐めた考えの人間は,誰でも出力できるようなモノしか出力できないだろう.

 

現に,如何にも生成AI!って感じの”神絵”は「マスピ顔」とか言って馬鹿にされてるしな.

dic.nicovideo.jp

 

今までの基準からすれば素晴らしい音楽やら絵を誰でも出力できるかもしれないが「認められる程の」才能は全体的に上がって,生成AIがあるうえでの競争になるだけっていう.

 

以前私は,「できないことができるような喜び」を作りたいみたいなことをブログに書いてたんだが,この人は全然サポートしたくないな.正にできないことができる喜びに打ち震えている人なのになんでだろうな.

 

chamekichi.hatenadiary.jp

 

なんか全く頑張る気がないからだろうな.

 

才能も無く、努力もせず、そのくせ与えられるものに不平を言って、努力する人間の足しか引っ張れないような奴は、目を瞑ってどっか隅っこに挟まって、口だけ開けて雨と埃だけ食って辛うじて生きてろ

 

さすが久保先生.

 

 

 

見つめる鍋は煮えない、「思考の整理学」を読んで

「思考の整理学」面白い

最近、外山滋比古さんの「思考の整理学」という本を読んでいる。

 

友人二人くらいにこの本面白いよと紹介したらすでに読んでた。

大京大で一番読まれた本としてすげえ有名な本らしい。知らんかった。

ばくっというと、良いアイデアを思いつくための生活習慣や、そのアイデアをどういう風に記録したらそのアイデアが洗練されていくか?ということについて書いてある本である。

 

見つめる鍋は煮えない

 

その中で「見つめる鍋は煮えない」という言葉が出てきており、なんだか心に残った。

お湯を沸かすときに、沸くのを見ていると、何時まで経っても鍋はわかないが、ほっておいて他の作業をしているといつの間にか勝手に湧いているという言葉である。

外山さんいわく、思いついたアイデアについて、そればかり考えていると、なかなかアイデアは成熟しない(外山さんはこれを発酵の過程に例えている。)。頭の片隅に置いておいて、他のことをやっていると勝手にアイデアが他のアイデアと結びついてよりよいアイデアとして降りてくるということらしい。

私もアイデアはノートに書き留めてるんだが、ふと後で見返すと、そういやこんな事考えてたな・・・こっちと組み合わせると面白いかも、みたいなことがある。

しかし、この「見つめる鍋は煮えない」って話、アイデア出しの話だけに留まらないんじゃないかと思った。

 

なにかのスキルを伸ばすうえでの「見つめる鍋は煮えない」

 

 

「達人のサイエンス」という本の中で、スキルや技術を向上させるうえでの成長曲線の話がある。(よくあるやつ)

なんかこんな感じの図

なにかのスキルを得るために時間をかければかけるほど、線形に成長すると思いがちだが、実際には階段のように、全然成長しない停滞期(プラトー)と一気に成長する瞬間を繰り返していくという話である。(なので停滞期を如何に乗り越えるかが大事)

 

私はランニングが趣味で、「Nike Run Club」というアプリでランニングの距離や時間を管理している。

ダイエットのために「今月は100キロ走るぞ!!」と決めて、ネットで「毎月100キロ走った結果・・・」とか「ダイエットに効果的なのは朝ラン?夜ラン?」とか検索してるうちは点でダメである。なにかしらの要因により走れず「今日も走れなかった・・・」とかなってうまくいかない。

 

なんとか100キロ走ったとしても次の月にリバウンドが来て、全然走らなくなっちゃうのである。これは私が「見つめる鍋は煮えない」状態になっているからだと思う。

 

まぁできるだけ毎日走るようにするか~、今日は雨だからやめとくかぁ・・・くらいの意識で他のこともしているといると、いつの間にか100キロ超えてたり、自然と走る速度も上がっていたりする。

 

語学の勉強も一緒で、Duolingoでランキングを上げるため(Duolingoには他のユーザーと勉強時間を競う機能がある)一日2時間も3時間もDuolingoをやってると、その週のランキングは上位に入れても、次の週にはまったくDuolingoをやらなくなっちゃったりする。

 

鍋を見てないで他のことしよう

結局、目標や競争を過度に意識して、「見つめる鍋」状態になってしまうと、停滞期を乗り越えれず継続ができなくなってしまうのである。

 

如何に目の前の短期的な成果に注目しすぎず、他のこともやりながら、ほそぼそと毎日気長に継続し続けるか?が大事そうである。(ここらへん、アプリ設計側にも問題がありそうで、短期的な成果を可視化して、競争や目標をあおるというよりかは、長期的な視点で勉強を継続しているか?を報酬の対象にするほうがユーザーが離れなさそうだなとか思った。)

 

こんな話を妻にしていたら「お前は見ていることも忘れて鍋の火を消し忘れるだろうが」と怒られた。

【RealityScan】自分の眼鏡をスマホで3DスキャンしてFusion360にインポートしてみた【3DScan】【Android】

最近注目を集めているRealityScanアプリを使用して、Androidスマホで自分の眼鏡を3Dスキャンし、それをFusion360にインポートしてみました.

 

Reality Scanとは

RealityScanはEpicGamesが提供しているスマホタブレットのカメラを使って目の前のモノを3Dモデル化することができるアプリです.

 

スマホでの3Dモデル作成はApple勢が強いイメージですが(LiDARセンサー付きIpad Proなど),このアプリはLiderセンサーなしのAndroidスマホでも使えます!しかも無料...! もちろんfbx形式でDLすることもできます.神...! さすがEpic Games!!! いつも無料ゲームありがとうございます!!!(ちなみに他で有名なWIDERも使ってみましたがobjファイルでDLしようとしたら課金必須だったので諦めました...)

 

下記公式HPからダウンロード

※注意点 RealityScanで作った3Dモデルをfbx形式でDLするためにはSketchfabという3Dモデルの共有サイトに作成したモデルをアップロードする必要があります。公開・非公開は設定できますが、ご承知おきください。

Reality Scanで3Dモデルを作成

RealityScanを立ち上げ、EpicGamesアカウントでログインするとさっそく撮影画面に入ります。ここで撮影前に右上の歯車マークから設定に入ります。

AutoCaptureをオフにしておきましょう。(ONにするとガンガン勝手に撮影していってくれますが、私はピントが合わなかったりぶれたりしてうまくいきませんでした)

AutoCaptureをOFF

さて、さっそく被写体を適当な場所において、周りを回りながらガンガン撮影していきましょう。

コツは

  • なるべく対象だけ映すように接写すること(他の余分なものが入らないようにすること)
  • まんべんなくあらゆる角度から対象を撮影すること
  • しっかり平面な場所に対象を置くこと(私は微妙に凹凸がある紙の上で撮影して後で地面とメガネを分離するのにクソ苦労しました、後述)
  • なるべく対象と地面の接地面を少なくすること(接地面が少ないほどあとで3Dモデルを地面から分離するのが楽です。)

です。

なるべく対象だけを映すようにしよう

撮影した位置はAR写真っぽく教えてくれます。素晴らしい。

撮影が30枚過ぎたくらいから緑や赤の点が表示され始めます。緑の点は十分に撮影されている箇所です。赤やオレンジの点はまだ十分撮影されていない場所です。

↓緑の点で覆われるように撮影していきます。ちなみに私は100枚撮影しました。

 

 

撮影が完了したら右下の「→」ボタンから進み、3Dモデルとして起こす領域を決めていきます。なるべく対象だけを3Dモデル化できるように領域を狭めていきましょう。

 

 

領域を決めるとサーバーで3Dモデルを作成していってくれます。下のゲージが100%までいったら「Continue」を押してSketchFabに3Dモデルをアップロードするタイトルや詳細を記入しましょう

今回は適当にGlassというタイトルにしました

Process&Shareを押すと、Sketchfabへの3Dモデルのアップロードが始まりますので、Processが完了するまで待ちましょう。

 

アップロードが完了すると3Dモデルをスマホ上で見れるようになります。まぁまぁいい感じですね。右上のShareボタンからView on Sketchfabを選択しましょう。

 

SketchFabにアクセスするとアップロードされた3Dモデルを見ることができます。左下の「Download 3D Model」から作ったモデルをDLしましょう。今回はFusion360にインポートするためfbx形式でDLします。

 

ちなみに今回作成した3Dモデルは以下のような感じ

 

眼鏡のガラス部分が抜けちゃってるけど,まぁそこは仕方なし.LiDAR付きのiPhoneとかなら抜けないかも.けどLiDARなしのAndroid端末(GalaxyS20)でこのクオリティは普通にすごくないっすか!?しかも無料!!

sketchfab.com

Fusion360に3Dモデルをインポートする

DLしてきたzipファイルのsource>finalizedのmodel.fbxを適当なフォルダに解凍します。

左上のアップロードからファイルを選択してアップロード

無事メッシュモデルとしてインポートできました

インポートした眼鏡の3Dモデル

 

さて、このままだと地面とメガネがくっついちゃってるので地面を削除していきましょう(これが結構大変)

 

「メッシュ断面スケッチの作成」と「片面切断」を駆使して、地面とメガネ3Dモデルを分離していきます

メッシュ>作成>メッシュ断面スケッチを作成からスケッチを作成して・・・

メッシュ>修正>平面切断で、いらない地面を削除

 

切断面を微調整しまくり、なんとか分離できました。

 

 

微妙にボコボコした紙の上で撮影したのでフレームの下の部分が削れちゃった(T_T)

 

次からは100均のしろいまな板の上でやろうと思います.

 

微調整を繰り返せばもっとうまく削れる気がしますが今回は他の3Dモデルと組み合わせたときの外観を確かめたいのでまぁよしとします。

皆さんはこうならないように,なるべく地面との接地面が少ない状態で,かつ平面で撮影してくださいね!

 

他の3Dモデルといっしょに編集しやすいよう、ソリッドモデルに変換します(メッシュ>メッシュを変換)

ソリッドボディに変換できました.



最後に、開発中のARデバイスの3Dモデルに配置してみました。

 

 

ちゃんと実寸のサイズになってますね!!こうみるとARユニットでけえな!!まぁまぁいい感じ!満足!!

 

まとめ

RealityScanを利用して、現実の物体を3Dモデルにして実寸サイズでFusion360にインポートすることができました。

Android勢だとなかなかいい感じの3Dスキャンアプリがない中、RealityScanは特出して素晴らしいと思います。みなさんもぜひ使ってみてください!では!

電子辞書買った話と機能集約化について

Amazonで中古の電子辞書買った

 

フランス語の勉強のため,仏和辞典,和仏辞典が必要になり電子辞書を買った.

 

新品はいいやつだと6万から7万するので,中古でいいやと思い,メルカリを見てみると,3000円から10000円で結構ある.

 

しかしメルカリだとかなり汚れているものも多く,結局Amazonで状態が「非常に良い」となっている2013年製のエクスワードを10000円で買った.

 

これがめちゃくちゃよかった.見た目もきれいだしカラーだしタッチスクリーン対応してるし.

 

購入したEx-word(2013年製).めっちゃ画面キレイ

 

今まであんまり電子辞書を使ってこなかったのでよく知らなかったんだけど,辞書だけじゃなく国際大百科事典とかビジュアル科学大辞典とか入ってるんすね.なんかこう人類の英知をぎゅっと1台のデバイスにまとめました的な感じがアツイ.(結構読みづらいけど)

 

こういう世間的にはあまり価値がない(高い値段がつかない)と思われてるけど個人的に価値があるものを探すのが好きである.(最近だと,4000円で買った中古のWiiUもよかった)

 

機能集約化アンチ

 

今ならスマホで調べればよくね?と思われるかもしれないが,最近の私は機能集約化反対派である.

 

スマホはいろんなことができすぎて依存を生んでいると思う.

 

わたしはめちゃくちゃスマホ依存症なので,スマホに辞典を入れて何か時点で調べた2秒後にはXとまとめサイト開いて気づいたら3時間たってるだろう.

 

全てのことができて他の機能とのアクセスが良すぎるゆえに,人間の欲望に絡みついて際限がない.(しかもひとつの機能を使ってると通知バナーやら音で別の機能を使うように誘導してきやがる.)

また,完全に生活機能をスマホに依存してるので,なくしたらダメージがでかい.

 

 

それよりか,「一つの機能しかないけど,その機能に関してはめちゃくちゃ信頼性が高い」みたいなデバイスがたくさんあったほうが健全なのでは?と最近思っている.(朝起きるために目覚まし時計を使う,音楽聞くために音楽プレーヤーを使う等.なんかそういう機能特化型デバイスって機能美というかロマンあるよね.Ipodとかキングジムポメラとか.)

 

 

あくまで道具と人間の主従関係は人間の方が上であるべきである.

人間様のための道具である.

道具が人間が使おうとしてくるようなスマホは異常.

 

さあそのスマホを今すぐスマホ封印ボックスにぶち込もう

 

しかしこの現代,情報インフラ的な意味でスマホを持たないという選択肢は不可能だと思う(確定申告をマイナポータルからしたんだけど,簡単すぎてビビった.デジタル庁やるやん・・・・)

 

じゃあどうしたらいいかっていうと,スマホ封印ボックスを買って使わない時はボックスにぶち込んでおくのがおすすめです.20時間くらいぶち込んでおくと,頭が超すっきりする(ここらへんはまた記事にしたい).

 

以下のタイムロッキングコンテナがおすすめ.封印しながら充電できるし,かなり頑丈.

 

 

よくAmazonで見る↓のやつはやめたほうがいいです.蓋のヒンジ部分がもろくて2か月で壊れたので

 

 

 

なにが言いたかったかよくわからなくなったけど以上

 

 

 

 

 

個人開発と素人発想・玄人実行

お久しぶりです. 無職になってから3か月目突入しました.生きてます.

最近は英語とフランス語と勉強しつつ,フリーランスエンジニア(仮)としてWebアプリ(Vue.js)開発したり,自分の好きなもの開発したりして埼玉で暮らしてます.

最近の個人開発

さて,今個人でドラゴンボールスカウター的なARシステムを開発している.

M5StomS3を使ったARスカウター(開発中)

ランニングしてるときに,視界の隅で走っている状態(タイムとかペーストか)を常時表示してくれねぇかな~と思い付き,作っている(どこかで公開する予定)

悩み

しかし,メカ設計をしていくと,な~んか見た目がかっこよくならず困っていた.

GPSユニットが本体基板の前側にあるのだが,それのせいで何となくドカッとした見た目になってしまうのである.

一人で考えてもどうすればいいかわからず,仕方ないので妻に相談してみた.

妻はここらへん門外漢なので,正直あんまり期待していなかったんだが(失礼),何かいい方法ないかな~と尋ねてみると「多少分厚くなってもいいから,GPS センサーをメイン基板の裏にしたらデバイス全体が短くなっていいんじゃない?」と教えてくれた.

全然思いつかなかったのでビビった.そのとおりである.

妻の言うとおりにGPSユニットを基板の裏に配置するとだいぶ見た目がすっきりした

あと,「ディスプレイ固定するために支えがあるのがださいなぁ.ディスプレイがドローンとかで浮いてたら面白いのに」と妻.

天才か・・・ARのためにディスプレイをドローンで空中に固定するとかぶっ飛んでる.ドローンで浮いてればデバイスの重さの問題や,人によって付け心地が変わってしまう問題も解決しそうである. まぁどっかの研究であるかもしれんが,普通に面白い発想でびっくりした.

知識をつけることの不可逆性

私みたいに日頃から,最新のデバイス!とかXRの動向!とか自然に調べたり作ったりしている人間からは出てこなそうな発想である. こうしたらこうなるだろう,みたいなのが,下手にわかってしまうので,こういう柔軟なアイデアが出てきづらくなっている気がする.

ヒューマンコンピュータインタラクションの専門家でカーネギーメロン大学教授の金出 武雄先生が,「独創はひらめかない」という本の中で,「素人発想,玄人実行が大事だ」ということを言っていたのを思い出した.

子供のように素直に発想し,プロとして厳密に実行しろという言葉である.

これがまぁ難しい.

当たり前だが,知識をつけることは不可逆的なものなので,知る前には戻れない(だから哲学が面白いんだが).

しかしどんどん知識をため込んでいくと,それに引っ張られて柔軟な発想ができなくなる.

歴史上,革新的な発見は,その大体が全く別の分野から飛び込んできた門外漢によってもたらされたと聞いたことがあるが,そういうことなのかもしれない.

かといって,知識をつけていくのは止められない.興味があるし,楽しいので.

じゃあどうすればいいのかって話なんだが,妻のようなあまりその分野に詳しくない人に,自分のアイデアや作ったものを見せて,ぽろっと出てきた一言からヒントをもらうしかないのかもしれない.