ネタバレ注意
君たちはどう生きるか、観てきた。
100%宮崎駿が好き勝手やりました!って感じの映画だったな。
宮崎駿の書きたいものと心象風景を繋いでいって、そこに最低限のストーリーとキャラクターを載せた映画。ストーリーを考察するような映画ではなかったな。正直そこまで深く考えてなさそう。
多分そこに誰も文句言わなかったし、鈴木敏夫もそれをわかってて、全く宣伝しなかったんじゃねえかと思う。(正直予告編見てたら行かんかったかも)
前評判では宮崎駿の説教映画という見方が強かったけど、全く説教臭くはなく、どっちかというと宮崎駿が死に側に見せた走馬灯って感じの映画だった。宮崎駿が好きなもの全部入り。
最初、火事のシーンでお?風立ちぬか?ってなり、青鷺が喋りだしたあたりでお?ハウルか?となり、石が云々言い始めたとこでラピュタだったかとなり、熱帯雨林みたいな森を歩くとこはナウシカっぽかったし、ワラワラはもののけ姫のポックル。
特に扉開いて帰れる!ってところは完全にすずめの戸締まりで、これ絶対宮崎駿見てるなwとなった。
普通にみてよかった。
心象風景をひたすら映像化していくような映画はちょっと初期の新海誠っぽくもありめちゃ好みだったし、久石譲の音楽も派手すぎず映像に寄り添うよう。
しかし全編夢のような取り留めなさがあり、正直どこが面白かったか?と聞かれても言いづらい。声優もキムタクは認識できたけど菅田将暉とかあいみょんはどれだったのかわからんな。
米津玄師の曲も映画と同じであんまり印象に残らない感じだった。
しかしこんなの作ったら宮崎駿もうすぐ死ぬんじゃねえか?って思っちゃったな。
これを伝えたい!というのはタイトルに比して強くなく、私はこんなことを面白く感じて一生やってきたけど君たちはどう?みたいなメッセージを感じた。映画全体が引退会見みたいな雰囲気だった。