善悪の彼岸

社会人5年目、ものづくりと哲学と研究が好き

選択が人格を変えると思う

選択が人格を変えると思う.というのも自分自身,会社を辞めてから少し性格が変わった気がするのである.   

お金に執着するようになった

  

会社に勤めてた時はあまりお金に執着がなかった.毎月25日になればお金が口座に入ってたので.「まぁ,生活に困らんくらいお金もらえるし,お金に執着して仕事するとかダサいっしょw」とまで思ってた.

  

しかし今はお金をどうやって手に入れるのかを真剣に考えるようになった.お金を理由にしごとを決めたり,お金の交渉をするのも全然否定派じゃなくなった.お金を対価に労働や知恵を提供することを強く意識するようになり,「これだけの仕事をしたからこれだけのお金をもらえるべき」という考えをむしろ健全だと思うようになった.(あとあんまり関係ないけど円安とか国の経済状況にも敏感になった.海外で生活するうえで死活問題なので・・・)  

     

会社員をやっていたときも「社員は時給換算で〇〇円だからそのつもりで働こう!」みたいなことを思考はしてたけど(私は給料分働いてるのか?とか),実際にフリーランスになってみると,やはり感じ方やリアルさが全然違うのである.(お金ほちい)

結局やってみないとわからなくね

  

松下幸之助の考えに「社員稼業」という考え方がある.   

私がここでみなさんにお話ししたいのは、今日の会社の社員は、会社の社員という考えに徹することはまことに結構だけれども、単に会社の社員に徹するという考えだけであってはならない、ということです。そういうような点から、私はみなさんに次のような考えを持っていただくことができないかどうか、また、そういう考えを持つことが誤りであるかどうか、ということを申しあげたいのです。 それはどういうことかというと、社員のみなさんは、いわゆる「社員稼業」という一つの独立経営体の主人公であり、経営者である、という考え方です。 出典:松下幸之助・著『社員稼業』、PHP研究所

たとえ会社で働く一社員の立場であっても、社員という稼業、つまりひとつの独立した経営体の経営者であるという、一段高い意識を持って自らの仕事に当たりましょう!という考え方だ.しかし,これも自分で会社を0から立ち上げた松下幸之助だから経営者としての視点を持てるわけで,究極的には社員が自分で会社を建てたり自営業やってみないと本当のところはわからないんだろうなぁと思う.

  

結局自分でやってみないとわからないのである.

  

自分も会社員だった時に,「もっとマネージメントがこうしたらいいのに!」とか「上司にこうしてほしい!」みたいな文句を散々言ってたけど,今思えば相当見当違いのことを言ってたんだろうなぁと思う.(結局マネージメントの経験を積めるまでが長そうで辞めちゃったけど・・・・)

選択が人格を形作っていく

  

話が飛んだが,ここらへんの自分の変化を感じて,やはりその人がしてきた一つ一つの選択(会社を辞める辞めないとか,転職するとかしないとか結婚するとかしないとか,能動的なものもそうじゃないものも含めて)がその人の人格を良くも悪くも形作っていくんだろうなぁと思う.そしてこの変化は不可逆的である.なので人生の選択は慎重にならねばならない.

  

だが,慎重になりすぎて「何も選ばない」というのもまた一つの選択なのである.何も選ばないとは現状維持を選ぶことであり,それ自体がその人の人格を作っていく.だからなりたい自分と今の自分を照らし合わせて,覚悟を持って何かを選んでいくことが大事なのではと思っている.(現状維持も覚悟を持って自分で選べば一つの選択である)