善悪の彼岸

社会人5年目、ものづくりと哲学と研究が好き

【座席予約不可】フランスの映画館でエイリアンを見た【映画館の雰囲気や予約方法など】

一度、海外の映画館で映画を見るというのをずっとやってみたくて、せっかくフランスに来たので近くの映画館に行ってみた。

 

フランスの映画館事情

 

家の近くの映画館を調べてみるとめちゃくちゃある。小さな映画館から巨大シネコンまでなんでもあり。調べてみたらパリは人口に対しての映画館数が世界一らしい。

 

 

どこにしようかな~とレビューを見てると、「南京虫がいました。」とか「ネズミが座席の周りを走ってました」とかやべえ投稿がされてる映画館もちらほら。まぁ日本ですら床が汚い映画館なんてたくさんあるのにフランスの衛生観念だったらそりゃな・・・・

 

結局家の近くにあるmk2というフランスでメジャーなシネコンに行った。綺麗そうだったので。

フランス国立図書館の横にあるmk2シネマ

ネットで予約する方法

現地の端末でも買えるが、私はオンラインで予約していった。日本と比べてもかなり簡単に予約できた。

まずはHPから映画を選択。VOSTFRというのは”Version Originale Sous-Titrée en Français”の略で、オリジナル音声+フランス語字幕のこと。今回はエイリアン:ロムルスを見たので英語音声でフランス語字幕ということになる。この時点ではまぁいけるっしょ!と思っていた。

 

 

券種を選択。ここらへんは日本と一緒。普通だと12.9ユーロで大体2000円くらい。日本と同じくらい?

 

mk2会員になるか、会員にならずに購入するか選択する。私は会員にならなかった。会員にならない場合は下のフォームにメールアドレスを入力する。日本のTOHOシネマズとかだと会員にならずに購入する場合でも電話番号や氏名を記入するが、mk2シネマの場合はメールアドレスを入力するだけだった。

あとはクレカの情報を入力して購入完了。入力したメールアドレスにQRコード付きのメールが届く。...なにか足りないことにお気づきだろうか。そう、座席選択がないのである。映画館で発券する時に選択するのか・・?

 

映画館の雰囲気

映画館はこんな感じ。手前に端末があって、奥に入場口がある。日曜日にも関わらず人は多くなかった。映画館がたくさんあるので人が分散してるのかもしれない。

 

早速、メールの中のQRコードを端末に読み込ませて発券を試みるが、何しても反応なし。どうやらこの端末は現地でチケットを買う用らしい。上映まで10分しかないので焦る。

 

売店はこんな感じ。日本の売店と比べて、ただのお菓子とかグミ、水も売っていて種類が多い。ポップコーンはなんと5.6ユーロ!(880円)たけえ。。。時間もなかったので何も買わずに入口を探す。

 

グミの種類がすげえ

入場口っぽいところに店員のお兄さんが立っていたので、どうやって入るのか、メールを見せて聞いてみると、QRコードをスキャンされて「7番スクリーンだよ」と通された。どうやらオンラインで予約して現地で発券、ではなくオンラインで予約したら入口でメールを見せればいいシステムらしい。(紙のチケットが欲しかったら言えばもらえるらしい)とても合理的である。

 

 

エスカレータを降りると7番スクリーンを発見。

 

日本のように入場可能になったら扉が開くわけではないらしく、若干緊張しながら扉を開く。

中はこんな感じ。ここで、フランスの映画館に座席予約という概念がないことに気づく。席は早いもの勝ちなのである。フランスらしくテキトーである。

 

あんまり座席に傾斜がないタイプだった。音響はNECがシステムを提供しているらしく結構良かった。



席の両側に食べ物を置くホルダーなどはない。けど日本の座席より広めかも。案の定床は割と汚い。

 

開始時間になっても、なかなか人が来ない。「そんなに人気ないのか?」と思ってたら広告が始まってから続々と人が入ってきた。

この広告がクソ長い。保険のCMから化粧品のCM,映画の宣伝まで20分くらいあらゆるコマーシャルが流れる(当たり前だが全部フランス語なのでとても疲れる)。みんなこの広告の長さがわかっているのでちょっと遅刻して来るっぽい。

 

エイリアン:ロムルスを見たものの...

映画自体はとてもおもしろかった。冒頭の主人公たちがいる劣悪な植民地惑星の描写もよかったし、エイリアンもちゃんと怖かった。

しかし、案の定英語が聞き取れなさすぎてストーリーの3割くらいしか分からんかった。特にアンドロイドのアンディーが早口でまくしたてるところとかまっっっったく分からなかった。。。多分他のエイリアン作品との関わりとかを喋ってたと思われる。個人的に劇中のロボットとか情報端末が世界観や設定についてベラベラ喋るシチュエーションが大好きなので、細かいネタが拾えないのが非常に残念であった。無念。。。

 

映画が、終わってエンドロールが流れ始めるとすぐに劇場が明るくなり、みんな出ていった。私はエンドロール最後まで見る派なので、残っていたのだが、エンドロール終わる頃には次の回の客が入り始めてビビった。「こいついつまでいるんや」的な雰囲気を感じそそくさと退散したのだった。

 

映画館を出たあと、外のベンチでネタバレサイトを見てようやくストーリーを理解した。

 

フランスの映画館の感想

映画館で発券しなくていいし、座席をある意味気にしなくて良かったのでなんというか気軽に見に行ける感じはした。しかし、音響やスクリーンの大きさ、劇場の綺麗さなど客から見たコスパは日本のほうが高いと思った。

気づいたのだがフランスの映画館、従業員がめっちゃ少ない。売店の1,2人と入口でチケットスキャンしてたお兄さんくらいしか見ていない。チケット購入に全く人が介在しないし、座席も早いものがちだし、清掃もテキトーだし「まぁ自由に見て、てきとーに帰ってね」って感じがすごかった。まぁ客側からすると微妙な点もあるが、人件費削減には成功してそうである。日本の映画館も人手不足に悩むなら、これくらいテキトーにしちゃってもいいのかもしれない。