善悪の彼岸

社会人5年目、ものづくりと哲学と研究が好き

パリに一週間住んでみた感想

9月のはじめにパリにやってきてから1週間がたった。

月曜日から語学学校も始まり、ちょっとだけ生活に慣れてきたのでパリに越してきて感じたことを書こうと思う。

パラリンピック中のパリ

まだパラリンピックの開催期間中ということもあり、あらゆるところにオリンピック関係の建物が立っている。

家の近くのアコーアリーナ。パラリンピックの会場らしく、外で選手と家族が記念撮影をしていた。

ランニングしてたら見つけたオリンピックのパブリックビューイング会場

ランニング中の景色。流石にすごい。

空港からホームステイ先まで送ってくれた語学学校のエージェントの方いわく、オリンピックのために街を整備して、期間中の地下鉄の運賃を2倍にし、家賃がはね上がった結果、現在のパリはめっちゃ治安が良くなっているらしい。確かに2年前に来たときよりゴミが少なくキレイになっているし、地下鉄も以前より治安が良くなっているように感じる。ぜひ保っていただきたいものである。

ホームステイ先での生活

今は60代の女性のホストマザーのおうちの一室を貸していただき暮らしている。語学学校の申込み時に手配してもらった。朝食と週二回の夕食付き。すごい元気でとても親切なおばさまで、今も働いている。前情報では少し英語を喋れるとのことだったが実際は全く喋れず、フランス語が喋れる奥さんに通訳してもらってなんとかなっている状態である。

 

リビングで昼食を食べる妻

 

あらゆるところに絵が貼ってあったり置物がおいてあったり大変お洒落である。普通のお宅でも絵を飾る文化があるのが流石芸術の国フランス・・・。

なんかすごい家族関係

ホストマザーには娘と孫が3人おり、よく遊びに来る。まだ私達は1週間しかいないのに3回位遭遇したので相当な頻度で来ていると思う。私なんか半年に一回親に会えば多い方なので密な関係に驚いた。

更にホストマザーには年下(50代)の彼氏がおり、週に1度ほど、「今日は彼氏のお家にお泊りに行ってくるわ〜。明日の朝帰るわね〜」と言ってお洒落な服に着替えて出ていく。フランスのドラマとか出てくるやつだ・・・。すげえ。彼氏の存在は娘には内緒らしい。(楽しそう)

一度、ホストマザーのご家族が来て一緒に夕飯を食べさせていただいたのだが普通に元旦那さん(今は仲がいい友達とのこと)も来ていて仲良く喋っていた。日本だとちょっと考えられない光景である。

しかし、あんまり婚姻関係に縛られずにいろんな関係の人がいるし、それが認められているというのは実は合理的なのでは・・・?と考えたりした。離婚しても片一方が孤独になることがないし、彼氏がいれば何か合っても立ち会う人がいるし(まぁ元旦那さんからすると複雑な気がするが。)

なんにしてもいろんな関係の人との共助の中で社会が回っているというところがフランスのいいところだと思った。

très gentil

ホストマザーはよく家族や周りの人のことをtrès gentil(とても親切)と言っている。「私の娘夫婦は本当に親切なのよ〜」という感じである。ホストマザー本人も私達からするとめちゃくちゃtrès gentilである。

実はおうちにはホストマザーと私達夫婦以外にもルーマニア人の親子(お母さんと息子)が住んでいて、かなり安く部屋を貸しているらしいのだが、その理由もそのお母さんがtrès gentilだかららしい。困ったことがあったときはお互いに親切にしあうという文化がここにも見える。「周りに親切である」ということがフランスで生き残る鍵なのかもしれない・・・。

英語は通じるけど・・・

英語は大体どこでも通じる。この前もSIMカードを契約しに携帯ショップに行ったら黒人のお兄さんがとても親切に英語で対応してくれて問題なく契約できた。パリなら英語は通じる、というのは本当だと思う。

しかしホストマザーと暮らしていて、やはりフランス語が喋れないとフランス社会の一員としては認められないだろうなというのを感じている。英語を喋れる人と話してても、”相手に合わせて仕方なく”英語を話しているというのがビシビシ伝わってくる。ホストマザーは英語を喋れないのだが、翻訳アプリを使わずに、なんとかたどたどしいフランス語で話しかけるとすごい喜んでくれる。フランスにいるんだからフランス語で話せということだろう。まぁ当たり前である。なんとか勉強して滞在中に日常会話ができるくらいにはなりたい。