善悪の彼岸

社会人5年目、ものづくりと哲学と研究が好き

俺より日本語が上手なフランス人に聞いた語学学習のコツ

日本にいた8月まで、3ヶ月ほど英会話教室に通っていた。DMM英会話のようなオンライン英会話でなく、実際に教室に通うやつである。(主にIELTS対策をしてもらっていた。)

 

私はその英会話教室で一番人気のフランス人のジェイ先生(仮名)に英語を教わっていたのだが、この先生が凄かった。

 

生徒の喋る英語を聞きながら、気になった表現やフレーズを高速でメモしていくというスタイルで教え方がとても上手である。

まぁここまでならわかるのだが、私がとても驚いたのは、ジェイ先生の日本語が異常に上手であることである。

話していても日本人と話してるのかと誤解するくらい発音もボキャブラリーも完璧で、更に会話だけでなく、メールの書き方や敬語の使い方も完璧である。

メールの書き方に至っては多分私より上手で、とてもキレイな日本語で文章を書く。

 

最近、日本語能力試験の最難関レベルであるN1を取得したらしい。

どんな試験なのかと思って調べてみると、めちゃくちゃ難しくて驚いた。以下が例題。

 

普通に難しくない?2だと思ったけど違うらしい。答えは1らしい。

普通にセンター試験にありそうな読解問題である。

多分一般的な日本人に受けさせたら6割方不合格なんじゃないだろうか。

日本語能力試験N1はジェイ先生をもってしても難しく、5年間受験し続けて最近ようやく合格したとのこと。

ちなみにジェイ先生の年齢は私と同じ30代前半である。

 

一体何をしたらこんなに外国語がうまくなるんや・・・と思い、ジェイ先生に聞いてみたところ、いくつかアドバイスをくれたのでそれを共有しようと思う。

 

勉強したい言語でドキュメンタリーやリアリティ番組を見る。

よく洋画を英語字幕で見まくるという勉強方法があると思うが、できればドキュメンタリーか、リアリティ番組テラスハウスみたいなの)がいいらしい。

 

映画だと台本があるので、実際の会話のテンポと異なっていたり、実際に行われる会話よりスピードが早いことがあるからである。

 

その点、ドキュメンタリーやリアリティ番組では台本がないので、様々な場面に遭遇した際のリアルな言葉が学べる。ちなみにジェイ先生は毎日かかさず3時間テラスハウスを見ているとのこと(ご飯食べたり作業しながら)。一日3時間テラスハウスは日本人でも無理やろ。。。努力の鬼である。というかちょっと変態の域である。

 

また、リアリティ番組のおすすめの見方として、「司会の反応を予測して喋ってみる」というのを教えてくれた。リアリティ番組では、劇中でおきたイベントに対して別室で待機している司会やタレントが反応する、というシーンがよくある。そこで、自分が司会になったつもりで、彼らがどんな反応をするか?というのを自分で予測してみるらしい。もし、思っていた反応を司会やタレントが同じようにすれば、語学だけでなく、ネイティブと同じような感覚が掴めていることになる、ということのようだ。

 

だが、そもそもコンテンツが面白くなかったら視聴の習慣もつかないわけで、いちばん大事なのは、「自分が見たいと思えるコンテンツを見つけて、楽しみながら勉強すること」だと言っていた。にしてもテラスハウス毎日3時間はすごい。

 

また、次々と別のコンテンツに乗り換えていくより、同じ制作者や同じ人のコンテンツを極めるのが効果的らしい。子供だって、親の会話だけ聞いて喋れるようになるでしょ、とのこと。

 

勉強したい言語で思考する

もう一つおすすめしてくれたのが、勉強したい言語で”考える”こと。

英語を話したかったら頭の中で英語で考えながら日常生活を過ごしてみる。最初の方は難しいが、勉強したい言語で思考することを日頃から行うことで、パッと会話で出てくる言葉の幅が広がり、様々な話題への対応力が上がるとのこと。これはThink English, Speak Englishという本にも書いてあった。

 

 

 

私も教えてもらってから挑戦してみたが、とても疲れるし、油断するといつの間にか日本語に切り替わっていてなかなか難しい...

 

喋りたい言語の国で暮らすこと

これはジェイ先生が言っていたわけではないが、大事だと思ったので。ジェイ先生は大学から日本に来ていて、日本で暮らして10年くらいになるらしい。自分もパリに来てみて思ったが、やはり言語を上達させるのに一番手っ取り早いのはその言語が話されている国に来ることだなぁとつくづく感じる。今もフランス語を勉強しているが、テレビつけてもフランス語、誰かと話してもフランス語、本屋にいってもフランス語の本しかない、という状態なので日本で勉強するよりどう考えても効率がいい。日常生活を送るうえでどの程度のレベルが求められるのか?もわかるので、やはり一度行ってみる、できれば暮らしてみるというのは必要に思える。

 

 

 

以上!!