フランスで暮らしてみて2ヶ月半、まー孤独である。
言語がきちい。
まず言葉が喋れない。一応語学学校に通ってはいるが所詮A1レベルだし、フランス語学習歴も1年くらいなので、まだまだ日常会話もままならない。それに対して妻は私より学習歴が長く、B1レベルで日常会話は問題ない。週に2回ホストマザーと夕食をとるのだが、大体妻とホストマザーが喋っている。会話内容は8割方分からない。私は所々妻に会話の内容を教えてもらいながら適当に頷いたり、時々拙いフランス語で喋ってみたりする。孤独である。日本で勉強してこなかった私が悪いのは間違いないが、まあキツイ。
また、街を歩いていても当然全く日本語は聞こえてこないので本当に自分は部外者だなと感じる。というか日本人というよりアジア人が少ない。人種比率的には白人=黒人>>>アジア人という感じ。
自分が何者なのか問われる。
仕事をフルタイムでしていた時なら、本当にやりたいことが別にあるなーと思いながらも、とりあえず目の前のことに集中しよう、と仕事をこなし、誰かに褒めてもらうことでそれなりに充実感を得ることが出来た。また、何をやってる人ですか?と聞かれても会社でやってる内容を答えればよかった。
しかしやりたいことがあるので会社辞めますと言って、海外まで来てしまった以上もうやるしかない。孤独さも相まって、否応なく自分は何がしたいのか?どんな人間であるか?何ができるのか?を考えさせられる。
また、現地のフランス人や語学学校の友達からも、なんでフランス来たの?と、当たり前に聞かれる。「お前は何者なのか?」と問われることが非常に多い。(まあそりゃそうだよな、俺でも聞くもん。)よって、自分は何がしたくて何ができるんだ?ということが自分の中で、より差し迫った問題になったと思う。
スマホ時間が長くなった。
海外に来て、めちゃくちゃ毎日神経質になってるしリラックスできることが減った。家帰ってもホストマザーがいるし、洗濯は週一だし、ネットはクソだし、何言ってるかわからんホームパーティーには参加しないといけないし。外では物乞いのおっさんに声かけられるし。あと、パリのパトカーの音がくっそうるさい。家系ラーメンも食べれない(´;ω;`)
馴染み深いものが周りに何もない。
そうなるとスマホに走る。Xを開けば日本の友達がつぶやいているし、Instagramにもたくさんの日本の写真がある。まとめブログを見れば日本の最新の話題も分かる。一瞬で日本の文化圏にアクセスできるのである。これがものすごく精神安定になる。スマホ触ってる間は日本に戻った気分になれる。
よくXに海外出羽守がいて、日本にいた頃は「なんで海外行ってまで日本語でTwitterやってんだよ」と思っていたが、今はちょっと気持ちがわかる。たぶん彼らも海外生活がうまくいってないのである。
しかし日本のニュースを見たところで、正直今住んでいるわけではないので、日本に住んでいる日本人に比べれば関連性が薄い。また、自分の海外生活をSNSに投稿しようが、日本に住んでる日本人からすればよくわからん国のよくわからん出来事であって正直どうでもいいだろう。もしかしたら目障りかも。
というわけで海外在住者はインターネットにおいてもはみ出し物なので、あんまり自分と関係のない日本のニュースを見て、海外では〜とかSNSでボヤいて疎まれるくらいならスマホを閉じて、目の前の現実に集中すべきである。けどこれがなかなか難しい。(このブログは能動的にアクセスしないと見れないので許してほしい。)
強烈に自由を感じる。
猛烈に孤独を感じる一方、同じくらい自由だなと感じる。ある意味日本にいた時の人付き合いやしがらみがほとんど消失しているので、好きなことができる。誰も何も強要してこない。
また、フランス人からしてみたら、日本でどこに住んでいたとか何をしていたとかどこに勤めていたといった、全ての肩書はクッソどうでもよく、私はただのフランスに来たアジア人である。そういう意味で完全に真っ白になって、これから何をしようか?と考えることができる。何となく清々しい気持ちである。
愚痴を書き殴ってたらちょっと気分がスッキリした。寝よう。